この度、岡部代表理事の後任として新理事長に就任いたしました。私はパンドラの会での活動含め、33年にわたり障害福祉の仕事に携わって参りました。この経験を生かし全力を挙げて職務に取り組んで参ります。
 さて、私たちは「障がいのある人が生き生きと働き暮らせるノーマライゼーション社会の実現」を目指し活動して参りました。それが「誰もが幸せに生きる社会」に繋がると信じております。世界初の児童相談所を開いた心理学者アドラーは『人生の幸せは共同体感覚を持つことである』と言いました。
共同体感覚とは、
 自己受容(そのままの自分を受け入れていること)
 他者信頼(相手を協力しあえる対象と思えること)
 所属感(自分の居場所を感じていること)
 貢献感(人の役に立てると思えること)
それは私たちが日々の活動で大切にしている感覚や思いともつながります。もしも障がいの特性から来る能力の限界で諦める場面があったとしても、そこからまた始めれば良いよ。困った時は、信頼できる人の協力や助けを借りれば良いよ。あなたを必要とする場は必ずあるから。
あなたは人の役に立てる力を持っています。
 障がいは、優劣ではなく違い。多様な人が活躍する機会が増えれば、家族や同僚、地域や企業が元気になります。
 今後も私たちは皆さまと共に全力で活動し続けますのでご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

理事長 坂口 伊久磨

1996年、知的に障がいのある子供を持つ親たち11人が、「希望」をもってこの子達の明るい未来を信じ、自分たちで刈谷市の福祉を変えようという想いからパンドラの会を設立しました。パンドラの会を作った親達の熱意が周囲の心を動かし、賛同者を増やせたと確信しています。
私が今日まで代表として歩んでこられたのと事業が継続できたのは、
 トヨタグループ企業様の本社がある刈谷市に事業所を構えられた”地の利”
 私達の活動開始時期と企業の社会貢献活動始動時期が重なった“天の時”
 そして何よりもパンドラの会設立に尽力してくれた創設時メンバー、自分の可能性を信じ頑張り通した障がい者の方々、温かく支援して下さった企業や地域の皆さま、長年苦難に耐えて真面目に努力してきたパンドラのスタッフの”人の和”
この3つが揃っていた事だと思います。大変幸運で幸福な20年を過ごさせていただきました。
これまで支えて下さった事を心より感謝申し上げます。
 創設者として代表としての「私の時代」は今回をもって終わりを迎えますが、「認定NPO法人パンドラの会」は福祉業界がこれからも厳しい状況下に置かれる中でも福祉のプロフェッショナルによる障がい者側に立ったサービス提供を率先して行い、様々な事に挑戦して地域と共に成長していきます。成長していくにはこれまでと同様皆様のご支援・ご協力・ご佃撻が必要となります。
 是非とも次への未来も共に歩んでいけるようお願い申し上げます

前代表理事 岡部 扶美子