概要

パンドラの会は、もともとは障がい者の子を持つ母親たちが、我が子が将来安心して働ける場を自分たちで作ろうと始まった団体です。 今年で結成して22年目になります。
この20年の間に紆余曲折はあったものの変化しながら存在していることに感謝です。

  • おかし工房パンドラ  就労継続支援B型
  • 『S&Jパンドラ』   就労移行支援
  • 地域生活支援事業   日中一時支援
  • 自然派手作りクレイ石けんのお店COCOTI

それぞれの事業所が、障がい者も健常者も共に成長し、目標に近づいていくステージとなっています。
私たちの思いはただ一つ。

障がい者が何不自由なく、自立して生活できる社会を作りたい!

22年間変わることのない、ゆるぎない思いです。
私たちはこれからも、障害福祉のパイオニアとして活動して行きます!

私たちの掲げる社会課題とアプローチ

ミッション・・・誰だってやればできる!

障がい者が何不自由なく、自立して生活できる社会を作ること。これが私たちの目指している社会です。 ここで言う自立とは、ばりばり働くこと、一人暮らしをすること、余暇を楽しく過ごすこと、健常の大人であれば 誰もが当り前のように行うことです。
「障がい者が自立?無理じゃないの??」
そう思う方も多いかも知れません。確かに、健常者と比べると難しいことです。

でも、できます!それは、本人次第です!

実際、私たちは何人もの障がい者が自立していく姿を見、応援して来ました。私たちは1人でも多くの障がい者が自立できるよう、 これまでもこれからも、そばでサポートをしていきます。

社会課題・・・発達障がいのある方の“生き辛さ”と周囲の理解不足による「離職リスク」

発達障害とは

多くの人たちと違い、生まれつき脳の働きにユニークさがあります。このためとても得意なことがあるのに何でもないようなことがすごく苦手…という偏りとして現れ、誤解されやすく困っている人たちです。しかし周りのあたたかい理解と支えがあれば、そのユニークさや偏りも個性としてともに元気に生きていける人たちです。
(あいち発達障害者支援センターHPより)

大人の発達障がいと就労の現状

最近、大人の発達障がいに悩む人が多くなってきています。
大人の発達障がいは、突然なったものではなく、子供の頃からその特性はあったはずです。
それがライフステージの変化(進学、就職)で社会と接する機会が増えるにつれ、発達障害の特性(コミュニケーションの苦手さ、社会性の弱さ等)が一気に浮かび上がる場合があります。就職でつまずいてしまう、職場になじめず長続きせず辞める人がいます。うまくいかない原因は自分のせいだと自分を責め、孤立する人がいます。
ある調査では、発達障がいのある人の1年以内の離職率は実に44%。身体障がいの12%、知的障がいの9%とくらべ非常に高くなっています。(※1)

発達障がいの生き辛さと周囲の理解不足

発達障害研究で世界的に有名なノースカロライナ大学の調査では「ハードスキルの問題で離職した人たちより、ソフトスキルの問題で離職した人が極めて多く、その割合は80%以上」との現状が明らかにされています。ハードスキルとは仕事そのものの能力。ソフトスキルとは仕事以外の能力。コミュニケーション能力や職場での対人関係能力、日常生活能力など、発達障がいの人の苦手とするスキルが多く、生き辛さを感じている姿が見えてきます。

私たちが実施した「生活や就労の困りごとのアンケート」(※2)でも、職場において『発達障害を周りに理解してもらえない』『上司、同僚の人間関係(で困っている)』『困っていることを身近で相談できる人がいない』という回答がそれぞれ3割と上位を占めていました。目に見えない障害であり、発達障がいと言う概念自体新しく、周囲の認知や理解もまだまだ低い状況と言えます。

※1:論文「精神障がい者の離職率に関する研究―最近10年間の分析―」
(2015 関西福祉科学大学 准教授 福井信佳)。発達障害の離職率データ無き為ため「精神障害」の数字を転用。
※2:「発達障がいのある人の日常生活や就労に関するアンケート調査」WEBによる本人アンケート。
 2016年10月団体等を通じ依頼実施。有効回答70

課題解決へのアプローチ

これらの課題に対し、私たちは試行錯誤しながら、以下のような障がい者への事業を行ってきました。

障がい者が働く場の運営 おかし工房パンドラ  就労継続支援B型

B型と聞くと障がい者の作業所を思い浮かべる方がほとんどだと思います。しかし、おかし工房は違います。
なぜならそれは働くことに生きがいを見出し、常にきびきびと働いている障がいの方の働く場だからです!

「おかし工房パンドラ」は2002年2月より障がい者と雇用契約を結び、トヨタグループ企業との協働事業を展開しながらソーシャルビジネスとして運営していました。2006年障害者自立支援法が出来、愛知県では1番目の就労継続A型(雇用型)事業所として登録、まだ少なかった就労継続A型で全国ソーシャルビジネス55選に選ばれるなど、A型としては全国的にも注目されるようになりました。

ところが2008年リーマンショックがあり、お菓子の売れ行きは半減いたしました。その後 法人としての事業全般を考え、20016年10月をもってA型をいったん閉鎖し、B型事業所として運営しています。
B型事業所ですがA型の時と変わらず、障がい者がサポートを受けながら、毎日一生懸命お菓子作りに取り組んでいます。働きながら、我慢する気持ちや頑張る力を育て、「やればできるんだ!」と思えるような意識向上を図っています。
非雇用型のため雇用保険に加入はしていません。給与ではなく手当として月31,000円しか支払うことができませんが今後は少しづつアップしていくつもりです。

障がい者への就労支援 就労移行支援事業所『S&Jパンドラ』

一般企業への就職を希望する障がい者に対して、生活環境を整え、就職の斡旋をし、就職後には職場定着のための きめ細やかなフォローまで責任を持って行っています。挨拶などのマナーから、仕事をきちっとこなすための技術的な指導まで、一人の社会人として必要とされる素養を指導しています。
受け入れ側の企業さんにも「予想以上に戦力になってくれる!」と喜ばれることが多いです。

これらに加え、これからの私たちは外部への情報発信に力を入れていきます。
1人でも多くの障がい者の人生が豊かになるお手伝いをし、障害福祉の発展に貢献したい!そう考えています。

コミュニケーションを楽しく試す ワークショップ事業

2017年1月よりスタートしたパンドラの会の独自事業です。
働いていて、もしくはこれから働こうとする上でコミュニケーションに生き辛さ(苦手意識、経験不足)を抱えている発達障がいのある方をはじめ、ご家族、支援者、その他関心のある方ならどなたでも参加いただけるオープンな場です。

“コミュニケーションにまず大切なのはコツやテクニックでもなく、場数・経験・楽しい成功体験です。一緒に試していきましょう!!” を合言葉に、ワークショップでは、演劇のインプロ(即興劇)等の要素を取り入れた「セッション」、コミュニケーションに関する「ミニ講義」を行っています。